英語耳を鍛える
普通の日本人はネイティブスピーカーの英語をまったく聞き取ることができません。
英語の授業などで、結構ゆっくり話してもらっているにもかかわらず、聞き取れません。
これは一つには、単に英単語やイディオムなどの知識がないから、というのもあります。
が、語彙力等が充分であるにもかかわらず、聞き取れない人がたくさんいます。
それは何故でしょうか?
理由はいろんな説があります。
一つは英語の音のほとんどが、日本人の耳には聞こえないものでできている、という説。
英語には、40種類程度の音があるが、そん中で日本語にある音(普段日本人が耳にする音)は、数種類しかない。
つまり、英語は日本人が生まれてこの方「聞いたことのない音」で9割近くを占めているわけで、当然、聞き取ることはできない。
そして、聞き取ることができない「聞いたことがない音」は当然発音することができない。
だから日本人は英語が苦手、というもの。
この発想が以前は主流だったような気がします。というか、管理人自身そういう風に思っていました。
事実、有名なヒアリングの教材にアルク出版の「ヒアリングマラソン」というのがありますが、これ僕が大学の時は「1000時間ヒアリングマラソン」という名前でした(記憶が確かなら)。
つまり、英語は日本人が今まで聞いたことのない音でそのほとんどが構成されているわけだから、英語を聞き取れるようになるには、聞いて聞いて聞きまくるしかない。
だから、1000時間英語を聞き続けて、英語耳を育成すれば、英語を聞き取れるようになる、という発想の英語教材です。今でも、かなりの支持者がいるので、1000時間も英語を聞き続けると、その効果はかなりのものであることはいうまでもないでしょう。
確かスピードラーニングという有名な英会話教材もこういう発想だったように思います。
日本人が英語の発音を苦手にしている理由も以上のように説明できます。
聞き取れない音は当然、声に出すことはできない→英語を聞きまくって英語を聞き取れるようにできれば、発音もうまくなる→つまりヒアリング力をつけることによって日本人が苦手な発音の問題も解決できる
という理論ですね。
が、最近、これとはまったく反対(?)の理論が人気を集めています。
発音できない音は聞き取れない→英語の発音が上達すれば、ヒアリング力も上がる→だから英語学習は発音のトレーニングが最も大切
という感じでしょうか。
まあ、先ほど反対の理論と書きましたが、発音の練習をするためにはネイティブの人の発音をこれでもかと言うくらい聞かないといけないので、どちらも本質的には同じことを言っているようにも思います。
要するに、英語を聞いて聞いて聞きまくり、発音の練習も徹底的にやる。これはどちらの理論でも同じですから。
ただし、両者の言い分の違いは「発音のトレーニングを最初にやったほうが、より効率的に英会話をマスターできる」かどうかにあるように思います。
前者なら、英語の音楽CDや洋画(字幕なし)を聴きまくる、いうなれば「ただ聞くだけでよい」わけですが、後者の場合、まずアルファベットの発音等、基礎的な発音方法をマスター、その後、そのアルファベット一文字一文字の発音を絶えず意識しながら、ヒアリングのトレーニングをする、といったところでしょうか。
こういう風に書くと、苦労が多そうな分、後者のほうが効率的に英語が上達しそうな感じがします。
というか、実感として、後者のほうが効率的なのでは、と思っています。
ただ、これは管理人自身があまり発音が得意でないため(泣)、発音のトレーニングの重要性を身をもって感じていて、だからそういう風に感じてしまうのかもしれませんが。
いずれにせよ、日本人の英会話上達への道に「英語耳の育成」というのは欠かせないことのように思います。
そのためにもっとも効率の良い方法は…。
それは今の僕には正直わかりません。
ただ、ヒアリングのトレーニングだけ(英語を聞き続けるだけ)でも、英語は聞き取れるようにはなります。
そして、それだけでも結構英語を話せるようにもなります(経験)。
僕自身、発音は下手ですが、それでも、ネイティブの人たちに全く通用しないということもありません。
心の中でネイティブの人たちが「こいつ発音下手だな」と思っているかどうかはわかりませんが(笑)。
なので、発音のトレーニングから学習し始めるのが面倒な人は、単に英語を聞き続ける習慣をつけることから入っても良いのでは?と思っています。そのほうが抵抗なく、始められますしね。
もちろん、発音のトレーニングが重要で、スピーキングのトレーニングにおいてそれをしなければならないことは紛れもない事実です。
最初にやるか、実際にその必要性を感じたときにやるか。
その程度の違いではないのではないでしょうか。
表題とは少し話しがそれましたが、いずれにしても「英語耳の育成」が英語学習者にとって、最初の難関だと思いますので、充分に時間をかけて学習しく必要があります。
1000時間ヒアリングマラソンの例を出すまでもなく、英語耳育成には、かなりの時間を必要としますので、肩肘張らずに、まずは毎日少しでも英語を聞く習慣をつけることから始めてみてはいかがでしょうか。
- このページの情報には、管理人の記述ミスや誤解、情報が古くなっている等、 誤りが含まれている場合がありますので、あらかじめ了承ください。
